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返済原資を用意する方法

任意整理の場合等には、残債務を返済していく必要があります。
元本だけの分割払いの和解がととのった場合等で、どのように返済のための原資を用意するかをご説明します。

@家計簿をつけて、返済のために毎月いくら充てることができるのかの把握

家計のことを奥様に任せきりの男性に多いのですが、家計の支出を実際よりも少なく考えておられる方がおられます。
そのような場合には毎月の返済原資を正確に把握できませんので、実際に1ヶ月から3ヶ月くらい家計簿をつけていただくことによって、毎月の終わりにいくら手元に残るのか、いくら返済に充てることができるのかを把握します。
その際には毎月ぎりぎりの生活を行なうのではなく、少し余裕をもった計画を立てることをおすすめします。
ぎりぎりの生活は半年程度なら続けることができるかもしれませんが、3年から5年間といった長期間は身体面でも精神面でももちません。
さらには、臨時の出費もまかなえるような計画を立てましょう。

Aボーナス支払いを考慮する

正社員や公務員の方でボーナスをもらえる立場の方は、ボーナスを返済原資に充てる場合があります。
しかし、業績不振でボーナスカットという場合も考えられますし、ボーナスは臨時の支出に充てることもあると思うので、できれば返済計画は毎月のお給料で立てていきたいと考えます。

B財産を換価して、支払いに充てる

解約返戻金が多い、長年かけている生命保険を解約して、返済原資に充てたり、株や不動産を売却して支払いに充てることができる場合があります。

C親族からの援助

親などの親族が返済原資の援助を申し出ることがあります。
しかし、親に返済してもらうと本人が反省することが少なく、成人していても何度も親に頼ってしまうという人が多くみられます。
そのため、基本的には借金は本人に責任を取らせ、支払えないようであれば自己破産を行なったほうが良い結果につながることが多いです。

番外編 友人や闇金業者などからの借り入れ

債務整理のご依頼をいただくと、当事務所から業者に受任通知を発送して、信用情報機関に事故情報登録されます。
これはいわゆる、ブラックリストに載るということです。
通常の貸金業者との取り引きはできなくなるので、資金繰りに困り、友人や闇金から借り入れるという方がおられます。
借金を減らしたり無くすために債務整理を行なっているのに、友人や闇金からお金を借りてしまうと、そのあとの処理が複雑になりお客様自身の利益になりません。
そのため、友人や闇金業者からの借り入れを返済原資に充てようなどと絶対に考えないでください。

上記の通り、基本的には本人の収入で返していくことになりますが、それぞれの状況によって返済原資の確保の仕方は異なりますので、当事務所ではオーダーメイドの返済計画を作成することを心がけております。
どうぞお気軽にご相談ください。

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