高価な物を購入したことによる債務整理

高価な買い物による借金の債務整理

女性の中には洋服やバッグ、宝飾品など高価な物を購入した結果、借金の返済ができなくなってしまう方がおられます。
男性の中には、女性へのプレゼントのために借金をして高価な物を購入し、借金が返せなくなる方がおられます。

債務整理は可能です

インターネット等を見ると、浪費による借金は自己破産できないとあったり、友人や先輩から借りたものは返さなくてはならないと聞いて、無理な返済を続けることによって、借金を増やしたり、体を壊したりする方がおられます。
本業に加えてアルバイトをして借金を返そうと努力する方もおられますが、債務整理自体は行なうことができますので、支払うことが困難だと感じられたら早めに専門家に相談されることをお勧めいたします。

購入したものは引き上げられる可能性があります

カード会社やお店によっては、購入した洋服やバッグを引き上げたうえで、売却することによって少しでも借金の回収を図ろうとする場合があります。
状況次第では購入した洋服やバッグ、宝飾品を債権者に引き渡す必要があります。

債権者によって異なる債務整理方法

販売店から分割払いで購入した場合

セレクトショップやブティックによっては、そのお店独自の分割払いの方法での販売方法を用意している場合があります。
その場合には販売店を債権者として任意整理や自己破産といった手続きを行ないます。

クレジットカード払いで購入した場合

クレジットカード払いによって高価な物を購入した場合には、通常の債務整理と同様、クレジットカード会社に対して債務整理を行なうことになります。
クレジットカード会社は利用明細を把握していますので、利用内容によっては購入したものを引き上げられる場合があります。

サラ金からお金を借りて購入した場合

サラ金業者からお金を借りて高価な物を購入し返済できない場合には、通常の債務整理と同様サラ金業者に対して債務整理を行なうことになります。

各種手続きの比較

任意整理

任意整理は、膨大に膨らんだ債務を分割で支払う和解を結ぶことになります。
クレジットカードの場合には「後からリボ」などの契約をすることもできますが、高い利息のかかる「後からリボ」とは異なり将来利息のかからないよう和解を結びますので、早く債務が無くなることになります。

個人再生

個人再生は、数百万円に膨らんだ借金を大幅に減額したうえで減額した金額を3年間の分割で支払う手続きです。
個人再生は、自己破産における免責不許可事由のような制度はありませんので、高価な物を購入したことによる借金の場合には利用しやすい制度となっています。
他の借金も含めて借金額が膨大に膨らんだ場合には、利用を検討してみる価値があります。