クレジットカードの現金化

クレジットカードの現金化とは、クレジットカードのショッピング枠を用いてお金を作る行為のことをいいます。

カード利用者がクレジットカードのショッピング枠を利用して商品を購入します。その後現金化業者がその商品を買い取ることによってカード利用者が現金を手にします。

現金化業者が商品の販売も行なうという場合、まったく無価値な商品を高値で購入させられる場合があります。

現金化業者が、カード利用者にクレジットカード決済の方法で「キャッシュバック付きの商品」を購入させ、価値の低い商品とともにカード利用料金の数％～数十％の現金をキャッシュバックという名目で交付します。

クレジットカードの現金化は一般的に、各カード会社が定めるクレジットカード会員規約上の会員資格喪失事由として定められており、これを行なった会員（カード利用者）は強制退会させられるとともに、そのクレジットカードの利用代金全額を請求される恐れがあります。

もし、カード利用者がクレジットカードの現金化がクレジットカードの不正な利用方法だと認識したうえで利用した場合、そのカード利用者が詐欺罪や電子計算機使用詐欺罪といった刑法上の犯罪行為に抵触する可能性があります。

平成22年6月18日に貸金業法が改正されて貸金について総量規制が開始されましたので、貸金業者への返済に苦慮した多重債務者を狙ってカード現金化の広告があふれていますが、クレジットカードの現金化は絶対にしてはいけません！

一時的に現金を手にすることができても、その支払いに追われることになり、その後破産等の法的な手続きを選ぶ際にも問題になることがあります。

貸金業者への支払いが困難になった方は、クレジットカードの現金化を選ぶ前に、ぜひ司法書士・弁護士等に相談してください。

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